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鍼灸マッサージ室 ゆうせん

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手や腕のしびれ・痛みの原因について

このページをご覧いただきありがとうございます。

愛知県春日井市の鍼灸マッサージ室ゆうせんの山本眞幸です。

肩こりなどで来室された方のお話を伺うと「手がしびれる」「たまにしびれることがある」という方が案外と多いんです。

ここでは手のしびれについて簡単に解説して、当室の治療方針などもご紹介します。

こんなお悩みありませんか?

  • 手や腕がしびれる
  • 手や腕が痛い
  • 首を動かすとしびれや痛みが出る
  • 腕を動かすとしびれや痛みが出る
  • 肘や手首を動かすとしびれや痛みが出る
  • 病院での治療では改善しない

もし上記のようなお悩みをお持ちの方
痛みを少しでも改善したいとお考えの方

鍼灸マッサージ室ゆうせんがサポートいたします!

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手のしびれには丁寧な痛みの評価が大切です

鍼灸マッサージ室ゆうせんでは鍼灸・マッサージ・筋膜リリースを中心に、「筋膜のつながり」や「運動連鎖」などの考え方を基にした治療を行っています。

また治療ではしっかりと痛みを評価することが一番大切という考えから、施術時間以外に最大で30分程度余分にお時間を頂いております。(追加料金はありませんがお時間に余裕を持ってお越しください)

しびれの原因について

手のしびれで大切なことは「どこがしびれるか?」と「他に症状があるか?」になります。

特に手や腕にしびれがあり、口などにも麻痺などの症状がある場合は脳血管障害の可能性があります

命にかかわるケースもありますので、その場合は医療機関で画像診断などをすることが必要です。

腕神経叢について

腕や手を支配している神経を腕神経叢といい、第5頚神経~第8頚神経と第1胸神経で構成されています。この腕神経叢がどこかで圧迫されるとしびれや痛みが出ます。

問題は「どこで圧迫されているか?」になります。なぜなら腕神経叢の走行は少々複雑で、圧迫される場所によってしびれる場所も違うからです。

腕神経叢の走行

まず第4頚椎~第2胸椎の間から5本の神経が出て、それが上神経幹・中神経幹・下神経幹の3本になります。

次に上・中・下神経幹から出た神経はそれぞれ前後に枝分かれし合計6本になり、それが外側神経束・後神経束・内側神経束の3本になります。

そして外側・後・内側神経束から5本の神経に枝分かれしていきます。
(図の上から順に筋皮神経、腋窩神経、橈骨神経、正中神経、尺骨神経)

  1. 例えば頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症などでは第5頚神経から第1胸神経のどれか1本が締め付けられるため、しびれや痛みはデルマトームと呼ばれる分布に沿って出ます。(下図の左)
  2. そして胸郭出口症候群など鎖骨周辺で圧迫される場合は腕神経叢全体が圧迫されるので広い範囲に症状が出ます。
  3. また肘や手首など末端で圧迫されるケースでは末梢神経である橈骨・正中・尺骨神経のどれか1本に症状が出ることになります。(下図の右)
頚椎症や頚部椎間板ヘルニアによる分布
末梢での分布

仮に前腕の親指側にしびれがある場合は

  • 頚椎症や頚部椎間板ヘルニアによる第5頚神経の圧迫
  • または上腕部で筋皮神経の圧迫

このどちらかになります。

ただ筋皮神経では手首から下には症状は出ないので、そこで原因を判断することができます。

多くのケースは頚椎や筋肉が原因です

多くのケースでは腕の神経(腕神経叢や血管(鎖骨下動脈)が圧迫されることで起こります。

圧迫されやすい場所は大体決まっています。

  1. 頚椎や頚部椎間板の変形
  2. 首の横の筋肉(斜角筋)
  3. 鎖骨と第1肋骨(肋鎖間隙)
  4. 肩の前側で鎖骨の下(小胸筋)
  5. 肘周辺
  6. 手首周辺

2,3,4は「胸郭出口症候群」と言われ神経と共に血管も圧迫されやすいので、腕を上げて作業しているとだるくなったり、腕を上げていられなくなったりします

また原因によってしびれる場所が異なります。

 

頚部椎間板ヘルニア

各頚椎間にある椎間板が度重なる負荷や年齢的な衰えから中身が飛び出して、腕の神経根を圧迫します。

片側に症状が出ることがほとんどで、下を向くと症状が出やすくなります。

 

頚椎症

年齢的な要因で頚椎が変形して、神経が出る隙間が狭くなって起こります。

片側に症状が出ることがほとんどで、上を向いたり、痛い側に首を倒すと症状が出やすくなります。

胸郭出口症候群

首や鎖骨、胸で腕の神経や血管が圧迫され起こります。

筋肉による絞扼が原因で、多くは片側に起こります。

病院で「ヘルニア」と診断されても、実はこちらだったということがしばしばあります。

胸郭出口症候群には斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)があります。

 

肘部管症候群

小指側の尺骨神経は肘の内側の肘部管という骨と靭帯、筋肉からなるトンネルを通ります。

このトンネルが使い過ぎなどで圧迫されて起こります。

肘をぶつけた時に指先に電気が走ることがありますが、それが続くのが肘部管症候群です。

手根管症候群

手首の手のひら側には骨と靭帯で囲まれた手根管という空間があり、多くの腱と正中神経が通っています。

使い過ぎなどで手根管内で正中神経が圧迫されることで起こります。

 

頚部椎間板ヘルニアと頚椎症

頚部椎間板ヘルニアは椎間板の、頚椎症(頚椎症性神経根症)は頚椎がそれぞれ変形したことが原因になりますので、治療で元に戻すことは出来ません。

これらの治療に関しては第一選択は整形外科での画像診断や神経ブロック、場合により手術などの治療になります。

一般的にはよほどひどい症状でなければ保存療法(注射、薬、リハビリ)になりますが、それなら当室の治療がお役に立てる可能性が高いです。

これらの根底には猫背やストレートネックなど脊柱の生理的湾曲(S字カーブ)が失われた状態であり筋筋膜のバランスが乱れています。

これらを鍼灸やマッサージなどで改善していくことで症状を緩和することができます。

首の動きに注意

頚部椎間板ヘルニアや頚椎症では首の動きによって痛みやしびれが出ます

上下を向く、痛い側に首を倒す、痛い側の斜め後ろへ首を倒すなどの動きで症状が出たら頚部椎間板ヘルニアや頚椎症の可能性があります。

ただ首の筋肉が原因の斜角筋症候群でも首の動きで症状が出ますので、先ずは整形外科でのレントゲンやMRIなどの画像診断をする必要があります。

胸郭出口症候群について

胸郭出口症候群は腕への神経(腕神経叢)と腕への血管(鎖骨下動脈)が筋肉などで圧迫されることで起こり、圧迫される場所は3か所あります。

原因としては猫背やストレートネックなどによる頭部前方突出なで肩巻き肩などがあり、姿勢の乱れが影響します。

圧迫される部位ごとにそれぞれ名前があります。

斜角筋症候群

前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)で絞扼され、腕だけでなく背中の神経(肩甲上神経、肩甲背神経)も絞扼されるため背中に症状が出ることがあります。

肋鎖症候群

鎖骨と第1肋骨の間(肋鎖間隙)で絞扼され、背中の症状はありません。

小胸筋症候群(過外転症候群)

胸の肩に近い部分(小胸筋)で絞扼され、同じく背中の症状はありません。

肘部管症候群と手根管症候群

腕神経叢は第5頚神経~第1胸神経からなり、途中で合流したり枝分かれして橈骨神経正中神経尺骨神経になり末梢へと走行します。

肘部管症候群では肘の内側(肘部管)で尺骨神経が絞扼され、小指と薬指の半分にしびれが出ます。

手根管症候群では手首の手のひら側(手根管)で正中神経が絞扼され、親指から薬指の半分にしびれが出ます。

原因について

肘部管症候群では

  1. スポーツや仕事で肘をよく使う(曲げ伸ばし)
  2. 骨折や年齢による骨の変形
  3. ガングリオン

これらが原因として多いです。

手根管症候群では

  1. 仕事などで指や手首を良く使う
  2. 妊娠などホルモンや代謝の変化

これらが多いです。


 

しびれの見分け方について

ここまでご紹介したように「手のしびれ」にも様々な原因があり、ご自分の症状がどれになるのかが気になります。

また施術者にとっても原因を見極めて治療方針を立てるために必要です。

ここでは簡単な見分け方についてご紹介します。(ただ当てはまらないケースもありますのでご了解ください)

脳血管障害

これは命にかかわりますので一刻も早く専門医を受診する必要があります。

  1. 右半身または左半身に麻痺がある
  2. 顔に麻痺がある(ろれつが回らないなど)

糖尿病

糖尿病などの代謝疾患でもしびれがでます。

  1. 両手両足に「手袋靴下型」のしびれ(最初は足)

頚部椎間板ヘルニアと頚椎症

首から指へとつながる腕神経叢は1本ではなく、第5頚神経、第6頚神経、第7頚神経、第1胸神経からなり、途中で合流したり枝分かれしながら末梢へと走行しています

頚部椎間板ヘルニアや頚椎症では腕神経叢の中のどれか1本の神経が根元(神経根)で圧迫されるので、症状は各神経が支配しいている部分(デルマトームという神経分布)に出ます。

それに対して胸郭出口症候群や肘部管症候群、手根管症候群では神経が合流・枝分かれした走行途中で圧迫されることになるので、デルマトーム通りに症状がでません。

ヘルニアと頚椎症の場合
デルマトーム
肘部管症候群・手根管症候群の場合

この左図がデルマトームの神経分布で、右が肘や手首で圧迫される橈骨神経、正中神経、尺骨神経の分布になります。

多少違いますよね。

ですから左図のデルマトーム通りにしびれがあれば頚部椎間板ヘルニアや頚椎症と考えられます。

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群では圧迫される場所により斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)に分かれます。

斜角筋症候群

斜角筋隙(鎖骨の上で、鎖骨を三等分した内側1/3)を圧迫すると症状が出ます。(モーリーテスト

肋鎖症候群

  1. 肋鎖間隙(鎖骨の下で、鎖骨の真ん中あたり)を圧迫すると症状がでます。
  2. また腕を後ろ側の斜め下に伸ばして、鎖骨を伸ばすと症状がでます。

小胸筋症候群(過外転症候群)

  1. 鎖骨の下を外側にたどっていくと骨に当たり(烏口突起)、その少し下を圧迫すると症状がでます。
  2. 下の右図のような姿勢から胸を開くと症状が出ます。
  3. また2の状態で手をグーパーと握ったり開いたりを3分間行うと、疲労やしびれでできなくなる。または腕を上げて作業していても同様の症状が出ます。

肘部管症候群と手根管症候群

  1. 肘部管症候群では肘の内側を叩くと症状が出ます。
  2. 手根管症候群では下の図のように手首を手のひら側に曲げると症状がでます。

当室の治療について

鍼灸マッサージ室ゆうせんの特徴

  • しっかりと痛みを評価します
  • 痛みの評価⇒施術⇒再評価を繰り返し、痛みの変化を確認しながら治療します
  • 症状や痛みに応じた治療を行います
  • 鍼灸・マッサージ・筋膜リリース・運動療法による総合的な治療を行います
  • 鍼灸を強制いたしません(マッサージや筋膜リリースだけでも大丈夫です)
  • 鍼灸、マッサージはともに国家資格です

頚部椎間板ヘルニアや頚椎症の治療

直接の原因になっている下部頸椎(5~7番)に鍼灸治療(特に鍼)を行い、周囲の炎症を抑え筋肉を緩めていきます。

鍼灸経験のある方には低周波鍼通電(電気鍼)をご提案しています。

原因頚椎周囲に通電する「椎間パルス」、原因頚椎と上肢をつないで通電する「神経パルス」を症状によって行っています。

またマッサージ筋膜リリースを加えて、間接的な原因であるストレートネックや猫背などの姿勢を改善するために脊柱~骨盤~下肢の筋筋膜を調整していきます。

胸郭出口症候群の治療

胸郭出口症候群の原因は主に筋肉による圧迫になりますので、3か所ある原因部位を見極めてマッサージ・筋膜リリース・鍼灸で緩めるのが基本になります。

特に猫背頭部前方突出いかり肩なで肩など姿勢に関わる要因も大きいので、圧迫している筋肉を緩め症状が緩和したら姿勢を改善する治療を加えていきます。

ご自身でのセルフケアも必要になりますのでストレッチや運動療法を紹介しています。

肘部管症候群や手根管症候群の治療

この2つの主な原因はやはり筋肉による圧迫によるものが多いです。

肘部管症候群では上腕部と前腕部、手根管症候群では前腕へのアプローチが中心になります。

ただし指先の感覚がなかったり、痛みが強く日常生活に支障が出るケースは医療機関を受診しましょう。

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