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鍼灸マッサージ室 ゆうせん
愛知県春日井市篠木町の鍼灸マッサージ室ゆうせんの山本眞幸です。
当室には腱鞘炎などの肘や手首、指の痛みでお悩みの方も多く来室されます。
そんな中で出会ったのが「母指CM関節症」です。
母指の腱鞘炎(ドゥケルバン病)と痛む場所や症状が似てますので、自分で「腱鞘炎」と思い込んでいたり
「腱鞘炎」と間違えて診断されることもあります。
このページを書くきっかけになった患者さんは2ヵ月以上接骨院で母指の腱鞘炎と言われて治療していたようです。
CM関節症と腱鞘炎は共通の部分もあるのですが、「筋肉か?、骨や軟骨か?」という根本が違っていますので治療法も異なってきます。
今回は私自身の勉強も兼ねて書いてみたいと思います。
そもそもCM関節ってどこにあるんでしょうか?
上の図で示したように手首の少し上にあるのが母指のCM関節で、親指の根元の第1中手骨と手根にある大菱形骨とで構成される関節です。
母指腱鞘炎(ドゥケルバン病)で痛む場所が手首周辺になるので少し違います。
ただ親指や手首を動かすと似たような場所が痛むので間違えやすいんです。
腱鞘炎が基本的に筋肉(その付着部の腱)の炎症であるのに対して、CM関節症は変形性膝関節症のような骨や軟骨が関係する「変形性関節症」であることが大きな違いになります。
症状として代表的なものは以下になります。
基本的に親指を動かしたり負担がかかると痛みますが、すでに述べた通り母指の腱鞘炎のドゥケルバン病でも同じような症状が出ますので鑑別が必要になります。
① 加齢と老化
親指は一番よく使うため年齢とともに関節の軟骨が減ったり、筋力低下により関節の安定性が失われることで発症します。
② 母指への負担増(オーバーユース)
手指は母指だけが違う動きをすることで物を掴んだりすることができるので、母指の負担は大きくなります。加えて仕事や趣味で指をよく使うケースでは起こりやすくなります。
③ ホルモンの影響
CM関節症は50代前後の女性に多いことが知られています。
これは閉経に伴うエストロゲン減少により関節の滑膜に炎症が起きやすくなることが関係しています。
親指には3つの関節があります。
指先の第1関節がIP関節、第2関節がMP関節、そして根本にあるのがCM関節です。
それぞれの働きを見てみます。
CM関節は動きが多い割に筋肉数が少なく、IP関節やMP関節を動かす筋肉の助けを借りなければいけない構造になっています。
そのため周囲が硬くなりやすく、関節の動きが制限され軟骨などに影響が出てきます。
CM関節症は最終的にはレントゲンなどの画像診断で確定されるので、先ず第一選択は整形外科だと思います。
セルフチェックする際に重要なことは「上記した症状は母指のCM関節症でも腱鞘炎(ドゥケルバン病)でも起こり得る」ということです。
そこで腱鞘炎(ドゥケルバン病)の診断に使う「ファンケルシュタインテスト(変法)」をして下さい。
このテストでは腱鞘炎は強い痛みが出るのですが、CM関節症ではそれほど強くはありません。(私の経験上)
CM関節症の治療では先ずは保存療法を行い改善がなければ手術というのが一般的です。
保存療法としては消炎鎮痛薬を貼り、装具や包帯などで固定します。
それでも痛みがある場合は消炎鎮痛剤の内服、関節内注射を行います。
この種のオーバーユースが原因の痛みではしばらくその部位に負担をかけないようにすることが何よりも重要になります。
ただ仕事や家事、趣味などでそれができずに長引いてしまうことが多いです。
母指の腱鞘炎(ドゥケルバン病)と比べると、痛みを取りにくいのが母指CM関節症です。
筋肉(腱と腱鞘)が原因の腱鞘炎では原因の筋にアプローチすることでかなり痛みを減少させることができますが、CM関節症ではより深部にある関節包や軟骨、骨が原因になり手技療法では限界があります。
ポイントは早期治療とセルフケアです。
関節の状態の進行度によって4つのステージに分けられています。
CM関節症は関節の痛みなので、腱鞘炎よりは長い時間をかけて進行するのが一般的です。
まだステージ1の段階であれば筋バランスや関節を整えることである程度痛みを減少させることができます。
一番の原因はオーバーユースやある部位に過剰な負担がかかる使い方をしていることです。
したがって医療機関や治療院での治療以上に日常生活での安静が大切です。
一定期間(1~2ヵ月程度)は装具やサポーターをつけて、母指に負担をかけないようにする必要があります。
「仕事で難しい」と思う方もおみえになりますが、それでは絶対に改善は望めません。
母指には指先から順に「IP関節」、「MP関節」、「CM関節」があります。
CM関節症ではIP関節やMP関節をあまり使っていないためにCM関節に過剰な負担がかかります。
上の写真の2枚目と3枚目をご覧ください。
悪い持ち方では親指が真っすぐになっていて、この持ち方だと根本のCM関節に負担がかかります。
一方良い持ち方では指が曲がっていてIP関節やMP関節も使っています。
何かを掴んだりする際に親指を真っすぐにせず、曲げるように心がけて下さい。
骨の変形や軟骨の摩耗などは手技療法では改善できません。
ただ変形性膝関節症などでもそうなんですが、初期の段階であれば関節周囲の硬くなった筋肉を緩めたり、サボり気味の筋肉を働かせる(促通法)ことである程度痛みを減少できます。
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