イライラ・膨満感は気滞のサイン
～鍼灸の話

愛知県春日井市篠木町の鍼灸マッサージ室ゆうせんです。

• 最近イライラすることが多い・・・
• 仕事やプライベートでストレスを抱えている・・・
• 情緒が不安定・・・
• 寝つきが悪い・・・
• 胸やお腹が張った感じがする・・・
• 胃腸の調子や悪く、おならやゲップが出る・・・
• 月経前症候群（PMS）がひどくなる・・・

様々な体の痛みや不調とともにこうした症状があるのなら

「気」の流れが悪く滞っている「気滞（きたい）」かもしれません。

そんな時は鍼灸治療やセルフケアで体調を整えましょう。

東洋医学でいうところの「気」とはエネルギーだと考えてもららうとわかりやすいです。

エネルギーが不足している「気虚（ききょ）」とは異なり、「気滞（きたい）」は気の流れが滞った状態です。

つまり総量は足りているけどバラつきがあるので、エネルギーが過剰な部分と不足している部分がありとても不安定になっています。

気滞の一番の特徴は精神的な不安定さで、些細なことでイライラしたり憂鬱になったりと感情の起伏が大きくなります。

一般的な症例では自律神経が乱れた状態になります。

また過剰な部位では脹ったような痛み（脹痛）で、気虚と比較すると疼痛も強くなる傾向があります。

〇　自律神経の乱れ

気滞ではイライラしたり、かと思えば抑うつになったりと精神的に不安定になり感情の起伏が大きくなる傾向があります。

〇　ゲップやおなら

気が滞る場所は先ずは空洞のあるところです。人体でいえば気道や消化器系です。

具体的には喉、肺、食道～胃～腸などになり、気滞ではゲップやおならがよく出ます。

また下痢や便秘など便通にも異常が出ます。

〇　脹ったような痛み、痛みの場所が移動する遊走性の痛み

気滞の痛みの特徴は脹ったような痛みです。（個人的には首から肩甲骨の間に訴える方が多いように思います）

また日によって痛みの場所が移動するのも特徴です。

〇　月経前症候群（PMS）

気が滞った状態では女性では月経前症候群（PMS）の症状が悪化するケースがあります。

〇　睡眠障害

気滞では睡眠に障害がでます。特に寝つきが悪くなる入眠障害が多くみられます。

〇　胸脇部、少腹部（下腹部の両側）の膨満感

気が滞りやすい部位としては喉からにかけての気道や食道や胃腸などの空洞です。

こうした部位に膨満感が生じやすいです。

気滞の一番の原因として考えられるのが精神的なストレスです。

仕事関係や友人関係、家族関係などの悩みやストレス、責任のある立場になるなどのプレッシャーなどがあります。

また身内や大切な友人などの不幸などが原因のこともあります。

特に元々几帳面だったり真面目だったりする性格の方に多いと言われています。

精神的なストレスなど内面以外にも寒さや熱さなどの季節性の外的な要因もあります。

近年では真夏や真冬の極端な暑さや寒さなどの気象が話題になることが増えました。

特に昔と違いエアコンなど空調の整った環境で過ごす現代の人々は体温調節機能が落ちています。

消化器系は自律神経の乱れなどがあると真っ先に症状が出やすい部位になります。

また近年は腸脳相関といって脳と腸が互いに影響し合っていることが解ってきました。

つまり暴飲暴食や偏食などで腸内環境が乱れれば、それが脳の働きにも影響し自律神経を乱すことになります。

特に飲食で消化器系が働くにはリラックスさせる副交感神経が優位になるため、ストレスで交感神経が優位な状態が続けば飲食することで安易に副交感神経を働かせようとします。

気滞のセルフケアとしては自分でできるツボ押しやお灸や使い捨てカイロで温めることが手軽にできるケア方法です。

気滞の経穴としては気を巡らせる働きのある経穴を使います。

①前腕にある合谷（ごうこく）と内関（ないかん）です。

②足にある太衝（たいしょう）