ブログ／あはき師のひとりごと
（２２年７～９月）

愛知県春日井市篠木町の鍼灸マッサージ室ゆうせんの山本眞幸です。

このページでは日々の治療の中で気がついたことや感じたことを書いてみます。

治療が上手くいった、痛みが取れなかったなど

その原因などを自分なりに考えてみたいと思います。

９月２４日（土）の午前１０時過ぎに施設で父が亡くなりました。

９１歳でした。

４年ほど前から認知症でしたが今年の５月ごろより食事の拒否が始まり東海記念病院に入院し、８月初めに退院して施設に入所していました。

ここ４か月は栄養はほぼ点滴だけでしたから、死因は老衰です。

父が入所した施設「ナーシングホームいきいき細野」では面会制限のある中最期が近いということで、８月末からはいつでも何人でも面会OKにしていただき

私も毎日午前中は会いに行くことができ、臨終にも立ち会うことができました。

本当に家族一同感謝しております。

２４日（土）から２８日（水）まで臨時休業となりましたので、ご予約いただいていた方にはご迷惑をお掛けしました。

改めてお詫び申し上げます。

なお２９日（木）より営業再開しております。

ぎっくり腰の原因は多くは筋肉によるものですが、中には「いわゆる骨盤のズレ」もあります。

これは主に仙腸関節のズレが原因なのですが、ズレるといってもわずか１～２㍉と言われていて、正直見たり触れたりして判断するのはとても困難です。

一般的には徒手検査という患者さんをベッドに寝かせて股関節を動かしたり、骨盤を圧迫したりするテストを行って判断します。

しかしぎっくり腰（特に痛みが強い場合）ではいきなりベッドに寝かせると、その動作で痛みがさらに強くなってしまうケースがあり、当室では先ずは座位から施術します。

ぎっくり腰の初回治療では先ずは痛みを少しでも抑え、動きやすくすることが目標になります。

そのため骨盤テストを行うのが難しいと判断した場合は初回では本格的な骨盤調整を行わないことがあります。

少し涼しくなってきたので予約のない時間は短パンにＴシャツでエアコンを止め、窓からの風と扇風機で過ごしています。

そんなとき玄関のベルが鳴り、モニターには患者さんらしき姿。

「３時半に予約した〇〇です」

忘れてました・・・

日曜日にLINEで予約を頂いたのですが、すぐに患者様が来室され予約票に記載するのを忘れてました。

たまたま空いていたからよかったんですが、万一ダブルブッキングしていたらと思うと・・・

今後はこのようなことがないよう気をつけます。

２日前に治療した患者様が急に左膝が痛くなったと連絡がありました。

今まで膝の症状は特にはありませんでした。

この方は７０代の男性で調べてみると膝を伸ばす際にお皿の下あたりに強い痛みがでています。

実は膝のお皿（膝蓋骨）の下には「膝蓋下脂肪体」というグミみたいな組織があります。

これが膝の動きに合わせて膝蓋骨の下や裏へと動くのですが、この膝蓋下脂肪体には痛みのセンサーが豊富で痛みの原因になりやすいんです。

今回はこの脂肪体が原因だと考えて、膝蓋骨動きの改善と膝蓋下脂肪体をほぐす治療をしました。（この方は鍼灸はしません）

治療後には痛みがなくなり、後日来室された際に伺っても再発はないそうです。

毎回こんな風に結果が出せればいいなぁ

本日ご来室された初診の患者様の治療後の言葉です。

当室の最終受付は２２時なのですが、ありがたいことにその時間を指定される方も多くなってきました。

• 平日なら仕事から帰って食事してお風呂に入ってから
• 休日ならお出かけから帰って一服してから

きっと皆さまこんな感じなんじゃないですかね？

エレベーターのないマンションの３Ｆの怪しげな治療院の生きる道

それは他が営業していない時間にやる・・・

これしかありません(^_-)-☆

肩こりや首の痛みで、なおかつ朝起きた時が一番つらいなら枕を替えてみるのも一案だと思います。

枕を考える上で考慮することは

1. 寝返りしても枕から落ちない横幅の広さが必要
2. 後頭部だけじゃなく肩甲骨の上部あたりまでカバーできる縦幅も必要
3. 仰向けで寝る場合は頚椎が浮いてしまい不安定になるので、頚椎の下もしっかりとカバーできるもの
4. 横向けで寝る場合は頭が高過ぎたり低過ぎたりして頚椎が曲がったままにならないよう真っすぐになるもの

高額な枕を買う前にバスタオルやタオルなどで試してみるのがいいと思います。

個人的には大きめの昔ながらのそば殻の枕が形も変えられるので一番かなって思います。

肩こりでお悩みの患者様からよく枕のお話を伺うことがあります。

人によってはかなり高額な枕を購入された方もみえます。

どんな枕が良いのか・・・？

これは永遠の課題です(笑)

特に脊柱や胸郭の形状は人によって様々だからです。

ただ言えることは

朝起きた時が一番つらい！

こう感じているなら枕も原因の一つであることは間違いありません。

当室では物販（治療に来た患者様に何かを売りつける）は行っておりません。

ただぎっくり腰の患者様にはコルセットなどをスポーツショップやドラッグストアで買うことをアドバイスすることもあります。

コルセットの目的は腰を締め安定させることと、腹圧を上げるやすくすることです。

よく「腰痛には腹筋が大切」と言いますが、これはお腹の筋肉が強ければ腹圧を上げやすくなり腰椎や腰の筋肉にかかる負担を減らすことできるからです。

コルセットを腰に巻くとお腹も締め付けられて腹圧が上げやすくなります。

ところでコルセットに似たものとして骨盤ベルトがあります。

違いはめっちゃ簡単に言うと「腰に巻くのがコルセット」「腰の下の骨盤に巻くのが骨盤ベルト」です。

骨盤ベルトは文字通り「骨盤を締め付け安定させる」働きがあります。

一般的にぎっくり腰にはコルセットの方が良いですが、産後の腰痛や女性の腰痛（出産経験のある方）には骨盤ベルトの方が効果的なケースが多いです。

これは出産によって骨盤内の筋肉や靭帯が緩み、骨盤全体が緩んでしまっているからです。

特に出産後２ヵ月目から半年は骨盤ベルトをすることをお勧めします。（出産で緩んだ骨盤が大体半年で固まるため）

当室はエレベーターのないマンションの３Ｆにも関わらずぎっくり腰の患者様も多いです。

初回の治療方針は少しでも痛みを少なくして動けるようにすることです。

ぎっくり腰は多くのケースでは腰の筋肉が傷ついて炎症を起こしています。

ですから痛みを取ろうと治療で深追いし過ぎると炎症が広がり、思った以上に痛みが残っていることが多いです。

理想を言わせてもらうなら、２回ほど急性期用の治療をして３回目以降で腰痛の根本的な治療をするというパターンが良いです。

特に痛みが強いケースではいきなりベッドに寝かせると痛みが増したり、治療後起き上がる際に痛みが出たりします。

ですから当室の基本はベッドに座った座位姿勢です。

座位で腰以外の原因と考えられる部位をあん摩マッサージをすると

それだけで痛みが減少して動ける範囲も広がることも多いです。

そうなれば座った姿勢からそのままベッドに横になってもらい鍼をしていきます。