春日井で腰痛・肩こりの整体なら
鍼灸マッサージ室 ゆうせん
愛知県春日井市篠木町の鍼灸マッサージ室ゆうせんの山本眞幸です。
このページでは日々の治療の中で気がついたことや感じたことを書いてみます。
治療が上手くいった、痛みが取れなかったなど
その原因などを自分なりに考えてみたいと思います。
当室にはぎっくり腰で来室される患者様も多いです。
一番大切なことは腰椎圧迫骨折や腰部椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など医療機関を優先すべき疾患ではないことを見極めることです。
ヘルニアや狭窄症は下肢症状が出るので判断しやすいですが、圧迫骨折は症状がぎっくり腰をほぼ同じなので、ぎっくり腰と思い込んでしまうので注意が必要です。(患者様も施術者も)
そしてぎっくり腰であればあん摩マッサージは患部には行わず、基本的に電気鍼治療(低周波鍼通電)を行うことが多いです。
私の経験ではこの方法が一番患部の炎症を減少されるのではないかと思います。
ただし鍼灸未経験や苦手意識のある方には行っておりません。
また動けないほど痛みが強い場合は無理して通院せず、しばらく楽な姿勢で安静にすることをお勧めします。
半日~翌日に少し動けるようになってから通院しましょう。
そしてくれぐれも入浴などはしないようにしてくださいね。(炎症が広がってしまいます)
2/7付「症状は改善できなかったけど」でご紹介した40代女性患者様のその後です。
この日2回目の治療で来室されたのでその後の経過を伺いました。
私は先ずは神経障害性疼痛治療薬リリカやタリージェなどでしびれをコントロールすることが大切ではないかと提案していました。
この患者様は実際にリリカを処方してもらったそうなのですが、副作用が強くて継続は難しいとのお話でした。
リリカよりタリージェの方が副作用が低いとされていて、タリージェも処方されたそうなのですが怖くてまだ飲んでいとのこと。
そして肝心のしびれですが前回治療後左下腿外側のしびれはかなり改善したのですが、足背部と新たに4趾にしびれが出ているみたいです。
前回腰の第5腰神経の圧迫ではないかと考えたのですが、医療機関でその可能性は低いと診断されたことや今回のしびれの部位から抹消の神経障害ではないかと考えました。
特に足背部は浅腓骨神経、4趾は局所的な絞扼ではないかと考えて治療を行いました。
なかなか治療の糸口がつかみ切れていないのですが、少しでも改善できるように精進したいと思います。
投薬による治療が多い西洋医学に対してはり・灸による鍼灸治療は副作用が少ない自然治癒による治療法です。
ただ副作用が全くないかと言えばそうではありません。
気胸など治療ミス以外で多いのが鍼灸治療後に一時的に気分が悪くなったりめまいを起こすことがあります。
これは「鍼灸後の脳貧血」と言われています。
実は先日初診で来室された20代の男性患者様が施術後に脳貧血を起こされました。
鍼灸経験も豊富というお話でしたので通常通りの治療を行い、最後に座位で痛みの出る動きをしてもらいながら鍼をする運動鍼をしている最中に発症しました。
これは患者様の緊張、寝不足などの体調が影響するのですが、今まで資格を取得して18年目を迎えますが4、5人に同じような症状の方を見ました。
今後気をつけたいのは仮に寝ている最中に起きてもケガするリスクはないのですが、今回のように座位中に起こると倒れてケガするリスクがあることです。
鍼灸経験や当日の体調をより詳しく伺い、運動鍼など座位で施術する際は気をつけたいと思います。
本日約2年半ぶり2回目の治療で来室された女性患者様は前回の治療がとても印象的でした。
初診の際右母指の腱鞘炎(ドゥケルバン病)とのことで、当時接骨院にも通っていたそうですが、なかなか良くならないということでした。
私も最初はドゥケルバン病と考えて治療を開始しましたが、何か違うんです。
通常なら多少なりとも改善するはずの手技でもほとんど改善しません。
そこで再度検査をしてみると腱鞘炎ではなく母指CM関節症の疑いが高まり、患者様には専門医を受診するようにお話しました。
腱鞘炎はあくまで筋肉(腱や腱鞘)の問題なのですが、CM関節症は筋肉ではなく関節(骨)が直接の原因になります。
腱鞘炎ならあん摩マッサージや筋膜リリース、鍼灸である程度改善が見込めますが、CM関節症は専門医の治療を優先するべき疾患だと考えていたからです。
確かにこの両者は母指のつけ根近くに痛みが出るので間違えても無理はありません。
その後何日か経過して患者様から「やはりCM関節症でした。1回の治療で正しい診断をありがとうございました」というお礼のメールを頂きました。
治せなかったのは私の力不足ですが、良い診断はできたかなと当時納得していました。
今日頭重感と首のこりで来室して頂き、当時のことを覚えていてくれたんだなぁとちょっと嬉しかったです。
これからも精進したいと思います。
この日初診で来室された50代男性患者様は足底筋膜炎で、マッサージしても足底板を入れても治らないので鍼をして欲しいとのお話でした。
まず初めに手の平と足の裏は物を掴んだり、唯一地面と接しているなど感覚が鋭い部位で、おまけに筋肉もほとんどないので鍼を刺すとすごく痛い場所です。
ですから足の裏にはお灸をすることはあっても鍼を刺すことは一般的には少ないと思います(当室ではある方法で電気鍼を行っています)
この患者様は足底に痛みがあり足底筋膜炎だとご自身で考えてマッサージしたり足底板(インソール)をしたけど変わらず、他の鍼灸院では足底には鍼をしてもらえなかったということで当室に来られたとのことでした。
先ず私が思ったのは「本当に足底筋膜炎なのか?」ということです。
痛みには個人差がありますが足底筋膜炎ではインソール、マッサージやストレッチなどである程度症状が緩和することが多いからです。
また足底筋膜炎に特徴的な起床時の痛みもありません。
結論から言うと、この患者様は足底筋膜炎ではなくモートン病の疑いが強いです。
ネットで足の裏が痛いと検索すれば真っ先に足底筋膜炎が出てくるので無理はないですが、痛む部位も土踏まずではなく足趾に近いし、ある点を押さえると強い痛みが出ることからもモートン病で間違いないと思いその旨伝えました。(専門医を受診することも)
近い場所に痛みは出ますが足底筋膜炎は筋膜の炎症、モートン病は神経障害ですから直接の原因が異なります。(背景には共通部分も多いですが)
モートン病であれば足底筋膜炎用のインソールは逆効果になる可能性があり、モートン病には別のサポーターがあります。
1年近くになるそうで、モートン病であれば消炎鎮痛剤やステロイド注射など経過観察するのですが、個人的には後者が効果的という印象があります。
もっと早くに適切な診断ができていれば・・・
こう思わずにはいられない症例でした。
スマホで何でも簡単に調べられる時代ですが、体のことや痛みについては先ずは医療機関に相談してください。
この日初診で来室された40代の女性患者様のお悩みは左の股関節の痛みです。
股関節の痛みの原因として多いのは①変形性股関節症、②股関節のインピンジメント、③グロスペイン症候群などがあります。
特に②と③はスポーツなどでの使い過ぎ(オーバーユース)が原因になることがあります。
今回の患者様は趣味が登山で股関節の前側(鼡径部)に痛みがあり、深く屈曲(内旋)すると痛むことから②もしくは③ではないかと考えました。
股関節の屈曲内旋で鼡径部に痛みが出る場合、先ずはお尻の奥にある外旋六筋を疑います。
それは股関節を屈曲する際は大腿骨骨頭が後ろに転がる必要があるのですが、外旋六筋が硬くなっているとその動きを妨げることになるからです。
また股関節屈曲に関わる腸腰筋や大腿直筋もゆるめる必要があります。
今回は患者様が女性で痛む部位が陰部に近いこともあって鍼灸には限界があるため、あん摩マッサージや筋膜リリースがメインになりました。
治療後痛みはゼロではありませんが当初よりかなり痛みが減少し、患者様もある程度納得してもらえたのではないかと思います。
患者様には運動後のストレッチなどのセルフケア(特に臀筋群や大腿直筋など)を行ってもらうようアドバイスして終了しました。
これからも登山を楽しめると良いですね
平日午後はお体が不自由で通うことができない患者様宅へ訪問治療を行っています。(医師の同意書が必要です)
多くはあん摩マッサージでの同意なのですが、中には鍼灸での同意書の方もいます。
70代女性患者様は日中に眠たくなってくるという症状で現在週2回訪問での鍼灸治療を行っていて今月で約5か月になります。
当初は症状を緩和する経穴(ツボのこと)を探しながら試行錯誤していましたが、それもある程度固まってきました。
最近は症状も改善しつつあり、その他にも元々胃腸が弱かったそうなのですが鍼灸治療を始めてから良くなってきたと仰っていました。
経穴を選ぶ中で「気を補う」「脾胃を整える」作用のある経穴を加えていることもあるのでしょう。
なかなか週2回鍼灸治療を継続することはありませんが、月1回でも定期的に鍼灸を継続すると効果は期待できるのではないかと思います。(症状にもよりますが・・・)
首や腰に痛みが出ると来室される40代の男性患者様の症状は首周囲のだるさですが、話を伺うと右肘にも痛みがあるそうです。
この方は塗装業なのでよく考えると今まで肘の痛みがなかったのが不思議なくらいです。
テニス肘の徒手検査「トムゼンテスト」「中指進展テスト」が陽性なので間違いありません。
特に後者テストから短橈側手根伸筋を中心にあん摩マッサージや筋膜リリースで緩め(この方は鍼灸はされません)、痛みはゼロではありませんがかなり改善しました。
患者様には①原因はオーバーユースであること②こまめにストレッチを行うこと③テニス肘バンドの使用を勧めるなどのアドバイスをして治療は終了しました。
オーバーユースが原因の炎症では使わなければ痛みは減少するのですが、この方のように仕事であればそうはいきません。
そんな時肘への負担を減らす効果が期待できるのがテニス肘バンドです。
炎症が起きている上腕骨外側上顆より少し先にバンドをすることで炎症部への負担を減らすことができます。
お仕事への影響が出ないと良いですね。
初診で来室された50代女性患者様は両肩の痛みと両前腕から手指にかけてのしびれが主訴です。
まずしびれに関しては「どこがしびれるか?」が重要で、神経が圧迫される部位によってしびれる場所が変わるからです。
ただ今回はどれにも当てはまらない感じで「ピリピリではなく、輪ゴムで止めた感じ」という患者様の表現から血流障害も念頭に、先ずは左右の肩関節の痛みを改善することにしました。
肩の痛みは主に外転(横から腕を上げる)で引っ掛かりや痛みが出ています。
この患者様は鍼灸未経験のためあん摩マッサージや運動療法を中心に行い、痛みや引っ掛かりはゼロではありませんがある程度改善がみられました。
治療直後の段階では前腕から手指の違和感は消失していましたが、はっきりと原因を特定できたわけではないので経過をしっかりと観察できたらと思います。
先日初診で来室された40代の女性患者様の症状は左下腿外側から足背部にかけてのしびれです。
昨夜もしびれが気になってカイロを貼って寝たら低温火傷してしまったそうです。
趣味や仕事にも影響して「どうしてよいかわからない」と時折涙も流されていました。
しびれは神経が圧迫される部位によっての出方が違います。
例えばヘルニアなど腰で圧迫されるケース、お尻の梨状筋で圧迫されるケース、膝窩(膝裏)周囲で圧迫されるケースではそれぞれ異なったしびれの出方になります。
今回私の判断では腰部で第5腰神経(L5神経)の圧迫ではないかと考え治療を行いました。
通常しびれでは電気鍼(低周波鍼通電)を行うことが多いのですが、この患者様は鍼灸経験がなく恐怖心もあることから電気鍼は行わず軽めのはり治療とあん摩マッサージを行いました。
正直症状もあまり変化はありませんでした。
ただ、しびれにはリリカやタリージェなどの神経障害性疼痛治療薬があり、当室に通われている患者さんの中にもこうした薬を服用してしびれをコントロールしている方がいることを伝えて、まずは医療機関に相談してもらうように話しました。
ちょうどこの患者様の直前に治療した患者様がリリカを服用しながら定期的に鍼灸治療を行っていて、現在では症状が改善し薬も必要なくなっています。
症状は改善できませんでしたが、私の話で少し安心したように見えました。
少しでも改善できると良いですね。
初診で来室された40代の男性患者様の症状は今朝急に腰に痛みが走ったとのことでぎっくり腰です。
前屈すると左腰から股関節周囲に痛みが出ています。
股関節筋で腰痛の原因にもなりやすい大腰筋をリリースすると痛みは減少しますが残ります。
股関節周囲や膝窩(膝裏)にも痛みがあることや左仙腸関節周囲の痛み、骨盤の動きから考えて左仙腸関節に原因があるのではないかと考えて治療を行いました。
あん摩マッサージとはり治療では少し痛みが残ったので、患者様に痛みの出る動きをしてもらいながら鍼をする運動鍼と骨盤調整を行い痛みはかなり消失しました。
仙腸関節の障害では股関節周囲など少し離れた部位に関連痛が起こることがあります。
今回の股関節周囲や膝窩の痛みは関連痛ではないかと思います。
これからも筋肉や関節の動きなど勉強していきたいです。
最近肩関節にお悩みの患者様が続いていますが、この日も月一ペースで通って頂いている30代男性患者様が両肩の引っ掛かり感とだるさがあるということでおみえになりました。
腕を水平以上に上げているとだるくなってくるそうで、これは前回(1月29日)でもありましたが過外転症候群(小胸筋症候群)の可能性が高いです。
これは肩関節の前側にある小胸筋の下を腕への神経や血管が通っているため、小胸筋が硬くなり圧迫することで起こります。
ヘッドに座った状態でサッと小胸筋を緩めると症状が緩和したので間違いないと思います。
引っ掛かりに関しては150°位まで高く上げた際に症状が出るのですが、こういうケースは肩関節だけでなく肩甲骨や鎖骨、脊柱など全体な調整が必要になります。
一般に肩関節と呼ばれている肩甲上腕関節の可動域は120°で、腕を耳まで上げる可動域180°にするためには肩甲骨が60°外転する必要があります。
これを肩甲上腕リズムと言い肩甲上腕関節の動き:肩甲骨の動き=2:1となります。
私の経験では肩の痛みが低い位置で起こる場合は肩甲上腕関節自体に問題があることが多く、今回のように高い位置で起こる場合は肩甲骨や鎖骨、脊柱に問題がある比率が高くなります。
今回も肩甲上腕関節を含む全体的な施術(あん摩マッサージと鍼灸治療)を行い、引っ掛かりも消失しました。
この方はスポーツマンでボルダリングやスノーボードをされているので、問題なく楽しめればいいですね。
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