ストレートネックを治そう！

愛知県春日井市の鍼灸マッサージ室ゆうせんの山本眞幸です。

このページをご覧いただきありがとうございます。

肩こりや首の痛みでお悩みの方を治療していると耳が肩の位置より前に出たストレートネック（頭部前方突出）の方がとても多いです。

中には医療機関などでストレートネックと診断されたと仰るかたもみえます。

ここではストレートネックの原因やご自身でのセルフケア方法などをご紹介します。

当室では鍼灸・マッサージ・筋膜リリースを中心に、「筋膜のつながり」や「運動連鎖」などの考え方を基にした治療を行っています。

また治療ではしっかりと痛みを評価することが一番大切という考えから、施術時間以外に最大で３０分程度余分にお時間を頂いております。（追加料金はありませんがお時間に余裕を持ってお越しください）

ストレートネックに関して大切なことは「どこに、どんな痛みがあるか？」です。

ストレートネックでも痛みのない方もみえますので、全ての原因がストレートネックではありません。

当室ではしっかりと評価して痛みを少しでも和らげることを最優先に治療をしています。

当室の治療方針

1. 施術前の評価が大切ですので施術時間以外に最大で３０分程度余分にお時間を頂いております。追加料金はありませんがお時間に余裕を持ってお越し下さい。
2. 筋膜リリース、マッサージ、鍼灸、ストレッチポールなど症状に合わせた総合的な治療を行っています。
3. 丁寧な施術を心がけ、鍼灸が苦手な方に強制するようなことはありません。マッサージのみでも大丈夫です。

​ストレートネックの改善にはご自身でのセルフケアが欠かせません。

当室ではそのための指導もしております。

ストレートネックは頭部前方突出とも言われ、正しい姿勢の基準の耳と肩（肩峰）の位置が崩れて頭部が前に出た姿勢で、頸椎本来の前弯（前側へのカーブ）が失われた状態です。

頭が前に出ているので後ろから支える首肩後部の筋肉の負担が大きく、肩こりや首こりの原因になり、首や肩関節の動きにも影響します。

また首には自律神経の交感神経節や副交感センターがあり、頸椎や首の筋肉の負担増は頭痛やめまいなど様々な自律神経症状の原因になることもあります。

ストレートネックの原因は胸椎の過後湾（猫背）にあり、その発生には不良姿勢が習慣化していることが挙げられます。

具体的にはパソコンやスマホ、読書などの長時間の座位での不良姿勢の影響が大きいです。

ただし「猫背」といっても様々なパターンがあって、ある程度の期間と個々の状態に合わせた改善方法が必要になります。

また仕事中や普段の姿勢など生活習慣の改善が欠かすことができません。

Ａは正常
Ｂはフラットバック（平背）で脊柱が真っすぐになっている姿勢
Ｃは反り腰で猫背を併発するケースもあります
Ｄはスウェイバックで骨盤が前にスライドすることで上部胸椎が後弯します。

1. 胸椎が過後弯することで上を向く動作（頸椎伸展）では頸椎が過剰に動く必要があり痛みが出やすくなります。
2. 頸椎の正常なアライメントが崩れることで頚椎の変形や頚部椎間板ヘルニアなどの危険性も高まります。
3. 頭部が前方突出するため頚部～肩甲骨周囲の筋肉に大きな負担がかかり肩こりや首こりになります。
4. 頭痛やめまいなどの自律神経症状が出る場合もあります。

ここからはストレートネックのセルフケア方法についてご紹介します。

姿勢には様々なパターンがあり個々に異なりますが、一番一般的な「胸椎過後弯（猫背）－ストレートネック」についてお話します。

頸椎へのアプローチは以下の３点が重要だと考えています。

• 他動的に頸椎前弯を作る
• 弱っている筋肉の筋力アップ
• 硬くなっている筋肉のマッサージ

​個人差はありますが、おおよそ１か月で効果が出てきます。

①　後頭下筋群のセルフマッサージ

後頭部と上部頸椎をつなぐ後頭下筋群は頭部が前方突出した状態で正面を向くため顎を上げる際に働き、頸部では短縮固定（縮んだままの状態）されている筋肉です。

1. 背すじを伸ばして座り、後頭骨のすぐ下を２～４指で触れます。
2. 上を向いて指で後頭部をゆっくりとマッサージします。

②　タオルを使って首のカーブをつくる運動

これは頸椎に前弯をつくるための運動で、テレビや雑誌でも取り上げられている方法です。

1. 背すじを伸ばして座り、首の中央にタオルをかける
2. 頭を後ろに倒しながら、タオルを斜め上に引っ張る
3. １０秒程度キープして３回ワンセット

③　タオルを使った首前側の筋肉の運動

ストレートネックでは首の前側の筋肉が弱っています。

1. ②の運動で上を向いてタオルで引っ張った状態から、頸椎の前弯を作ったまま顎だけを引く
2. ５秒キープして３回ワンセット

④　頸椎の運動

最後に頸椎をゆっくりと動かします。

1. 背すじを伸ばして座り、軽く顎を引きます。
2. そのまま７つある頸椎を一つずつ動かすイメージでゆっくりと上を向き、ゆっくり戻します。
3. ５回ワンセット

ストレートネックを考える上で胸椎過後弯（猫背）へのアプローチは欠かせません。

脊柱は頸椎、胸椎、腰椎に分かれていますが、個々が単独で動くことはなく連携しているので、特に胸椎が猫背になることで頭部が前方突出することになります。

セルフケアのポイントは３つです。

• 縮んでいる胸の筋肉をストレッチして伸ばす
• 伸ばされている背中の筋肉を動かす
• 胸椎を反らせる

​①　胸のストレッチ

〇　大胸筋ストレッチ

1. 手のひらを正面に向けて肘を伸ばし、肩と水平の高さで壁に手をつけます。
2. その状態で体を捻り、大胸筋を伸ばします。
3. 呼吸を止めないように気をつけて２０～３０秒キープします。

〇　小胸筋ストレッチ

• 大胸筋の姿勢から腕の高さを約１２０度位にして同様に行います。

②　肩甲間部の運動

1. 手のひらを上向きにして肘を曲げます。
2. 肘の位置は動かさず、手のひらを開きながら肩甲骨を近づけます。
3. ゆっくりと１回３秒を１０回ワンセット

③　胸椎を反らせる

1. 仰向けに寝て肩甲骨の下あたりに丸めたバスタオルを入れます
   （写真はストレッチポールを使用）
2. その状態でバンザイして30秒
3. ２セットを目安にしましょう
4. バスタオルの太さを変えて調整してください

デスクワークや車の運転ではどうしても猫背になりがちですよね。

日頃から背すじを伸ばすなど姿勢に気をつけるのはもちろんですが

それ以上に重要なことは・・・

長時間の同一姿勢を避けることです。

最低でも１時間に５分程度は休憩して、これまで紹介した運動をできる範囲で行ってください。

当室では痛みをしっかりと評価するため、施術時間以外に最大で３０分程度余分にお時間を頂いております。追加料金はありませんがお時間に余裕を持ってお越し下さい。

当室では「筋筋膜のつながり」や「運動連鎖」という考えを基に、痛みを少しでも和らげることを目的に施術を行っています。

首や肩が凝る、頭痛がある、首や肩を動かすと痛い・・・

先ずはこうした痛みを和らげるための治療を優先して行います。

最初の目標・・・ストレートネックがあっても痛みのない（少ない）状態

その次の目標・・ストレートネックの改善

当室では「鍼灸」「マッサージ」「筋膜リリース」を中心に、症状により「ストレッチポールを使用した治療法」なども加えた総合的な治療を行っています。

なお鍼灸は効果が高いのですが、苦手な方に無理に強制するようなことはございませんのでご安心ください。

特に胸椎や胸郭へのアプローチにはストレッチポールを使用しています。