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鍼灸マッサージ室 ゆうせん

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治療後のひとりごと

仰向けで痛む左の腰痛
24年3月30日

体幹伸展動作

最近月一ペースで通って頂いている30代の女性患者様の症状は毎回左側の腰痛です。

腰痛治療では最初に立位や座位で前かがみ、後ろに反らしたり、左右に捻ったりしてどの動きで痛みが出るかをチェックします。(疼痛誘発動作)

しかしこの方の場合こうした誘発動作ではほとんど症状が出ないんです。

もちろん痛みはない方が良いのですが、施術する側としては治療効果の確認ができないというデメリットがあります。

仮に前屈動作での痛みが顕著な場合治療後にそれが減少していれば治療には一定の効果があったことがわかりますが、治療前の誘発動作で症状がなければ確認できません。

この女性患者様の治療は今回で3回目なので前回後の経過を伺うと「治療後は楽になった」とのことなので治療方法や部位に関しては間違ってはいないようです。

仰向けで脚を伸ばして寝ると構造上脚の重さなどで骨盤が前傾して腰椎が少し反ることになるため、それで痛みが出る可能性があります。

また左右どちらかに痛みが偏る場合は筋筋膜以外にも仙腸関節など骨盤が関係していることも考えられます。

今回はいわゆる「骨盤のズレ」が少しあったのであん摩マッサージと骨盤調整後に電気鍼(低周波鍼通電)を行い治療は終了しました。

少しでも楽になっていればいいなぁ・・・

股関節前面の痛み/インピンジメント症候群
24年3月21日

ここのところ股関節に関するお悩みに接する機会が多い。

多くは股関節を屈曲すると前側(鼡径部)に痛みやつまった感じが出るという症状です。

この日も最近1、2ヵ月に一度わざわざ遠方の豊田市から通って頂いている30代の男性患者様もメインは首肩なんですが、右の股関節も気になるそうです。

先ずは変形性股関節症との鑑別が必要なのですが、30代なのでその可能性は極めて低いと考えられるので、症状から診て股関節のインピンジメント症候群の可能性が高いです。

股関節は大腿骨の骨頭と受け手の寛骨臼(かんこつきゅう)で構成されていて、インピンジメント症候群ではこれらが変形していることがあります。

骨の変形は手技療法ではどうすることもできませんが、股関節周囲の筋肉にアプローチして動きをスムーズにすることを目標にします。

多くのケースでは一度の治療である程度は改善するのですが、あまり改善しなかったり、同じような痛みが頻発するケースは医療機関の受診を勧めています。

胸郭出口症候群の治療のその後
24年3月17日

患者着(女性用)

3/4付「胸郭出口症候群(斜角筋症候群)の治療」で紹介した30代女性患者様のその後の経過です。

この日腰痛で今月2回目の治療で来室された際に前回治療以降の経過を伺いました。

調子はとても良いらしく、ここ最近右の首肩やたまに腕にも違和感を訴えてみえたのでホッとしました。

今回は腰痛に関しては右腰の腰方形筋がかなり硬くなっており、これらを中心に治療を行いました。

若い女性患者様のお尻への鍼灸治療に関しては、男性患者様と同じように下着を全部下ろすわけにはいかないので、はり灸は上の方だけにしてあん摩マッサージやストレッチなどの治療時間を長めに取り効果を出せるように工夫しています。(腰痛ではお尻への施術は欠かせないので)

痛めてから4日経過しても痛みが変わらない腰痛
24年3月14日

お尻のストレッチ

初診でみえた60代男性患者様の症状は腰痛です。

ただ4、5日前に腰に痛みが出てから痛みが変わらないとのことなので、例えばぎっくり腰でも4、5日経過すれば多少なりとも痛みは減少することが多いのでちょっと気になります。

年齢的に圧迫骨折など似たような症状が出る別の原因も念頭に検査をする必要がありそうです。

幸い圧迫骨折ではなさそうですが屈曲伸展・回旋・側屈など全ての動作で痛みがありぎっくり腰みたいな感じです。

,検査してみるととにかく筋肉がガチガチで、特に股関節周囲がヤバイ状態でした。

検査している最中に立った姿勢で壁に手をついてもらい臀筋を1分ほどほぐすと痛みや動きが良くなり、特に伸展動作はほぼ消失していました。

一般的に腰への負担を増加させるのは股関節や胸郭(胸椎、肋骨、肩甲骨)などの硬さです。

日常の動作で腰と一緒に動くこれらがサボっているために腰への負担が大きくなっていると考えられます。

今回は腰の炎症を減少させ、併せて肩甲骨周囲と股関節を重点的に治療を行い、鍼灸経験は1回しかなかったのですが電気鍼も行いました。

その甲斐もあって痛みはゼロではありませんがかなり減少して、屈曲や伸展などの動作もかなり改善しました。

患者様にはしばらくは無理をしないようにして、痛みが落ち着いたらストレッチや運動を行ってもらうよう伝えて治療は終了しました。

ぎっくり腰治療で歩きやすくなった
24年3月10日

この日約3年ぶりに来室された30代男性患者様の症状はぎっくり腰で、ドアを開けて入って来た時の姿勢ですぐにわかるくらい痛そうです。

午前中にタイヤ交換のため車にタイヤを積み込んだりしていたそうで、それが原因なのかその後公園で娘さんと遊んでいる際に腰に電気が走ったとのこと。

痛めた当日でしかも時間があまり経過していないので、先ずは少しでも動きやすくして、明日以降の仕事などへの影響を最小限にすることを第一目標にして治療を開始しました。

炎症が広がるため患部へのあん摩マッサージはせず、鍼治療、特に電気鍼(低周波鍼通電)で炎症を抑える治療を中心に行いました。

最後に患者様に動いてもらって痛みのある部位に鍼を刺す運動鍼で調整して治療は終了し、患者様も「動きやすくなった、歩けるようになった」と仰っていました。

当室は基本的に次回来室の催促は行わないのですが、今回は痛めて時間が経過しておらず、痛みも強いため施術内容に制限がありました。

1週間か10日ほどして痛みが落ち着いた段階でもう一度全身の調整をした方が良いことを伝えて終了しました。

先ずは動きやすくなってホッとしました。

原因不明の体調不良や痛み
24年3月8日

2回目の治療で来室された40代女性患者様の症状は多岐にわたっています。

初回ではみぞおち部や左右の季肋部の痛みが一番の悩みで、仰向けだと痛みが強くなるとのことでした(その他にも首肩の筋肉がガチガチだったり、背中や腰にも痛みがあります)。

そこで1回目は主に自律神経を調整することを一番の目的にあん摩マッサージや鍼灸治療を行いました。

今回経過を伺ったところあまり大きな変化はなかったそうです。

みぞおちや右季肋部の痛みであれば胆石が考えられるのですが、左側にもあるので当てはまらいです。(患者様には可能性がゼロではないことは説明)

そこで今回は電気鍼(低周波鍼通電)も取り入れて筋筋膜や神経などを意識して治療を行い、施術直後の感想は「首が軽くなった」とのことで前回終了時よりは良い感触です。

ただこの患者様はメンタル面が原因で体調を崩したり、激やせしたりと根本的な原因は多岐に渡りそうです。

治療方針はその時その時の症状にもよりますが「本治と標治」が大切だと改めて感じています。

  • 本治は病気の原因となっている体質を改善する根本的な治療
  • 標治は今ある症状に対する局所治療

​少しでも症状を改善できるようにいろいろ勉強しないといけませんね。

胸郭出口症候群(斜角筋症候群)の治療
24年3月4日

胸郭出口症候群イラスト

1/20付「肩甲骨の内側の痛み」で紹介した月一ペースで通って頂いている30代女性患者様のその後です。

元々は首肩のこりや痛みだったのですが、最近は右肩甲骨あたりの痛みがなかなかとり切れていません。

先日整形外科でレントゲンとMRIを受けたそうなのですが異状はなく「ストレートネックが原因」と診断されたそうです。

今回は再度原因を探ってみることにして先ずは胆石です。

胆のう(と肝臓)は右季肋部にあるため関連痛が右肩周辺にでることがあるからです。

ただその他の症状が当てはまらず胆石ではなさそうです。

次に肩関節の痛みです。

実は首にこだわりすぎていて右肩関節の痛みを見逃していました。

屈曲(腕を前から)や外転(横から挙げる)、捻るといった動作で右肩に痛みがありました。

右首の横にある斜角筋を押すと背中に響くので胸郭出口症候群(斜角筋症候群)の可能性は大きいのですが、当然右肩痛があれば右肩甲骨にも痛みは出ますし、夜間痛など安静時痛も説明が付きます。

治療内容はあん摩マッサージと筋筋膜リリースを中心に右肩関節痛をある程度改善させた後で右斜角筋に電気鍼(低周波鍼通電)を行いました。

施術後症状はかなり改善されたのですが、毎回しばらくすると痛みが戻ってしまうので丁寧に経過観察していきます。

股関節痛の治療のその後
24年3月3日

2月11日付「股関節痛の治療」で紹介した40代女性患者様のその後です。

登山が趣味なのですが左股関節痛で支障が出ているということで3週間ほど前に治療をしました。

その後は症状も回復し登山を再開したそうですが、数日前にも一時的に痛みが出たそうです。

まだ完全に痛みを取り切れたわけではないのですが、少しホッとしました。

今回は引き続き左股関節治療とに首肩のこりの治療でしたが、やはり股関節痛は残ってしまいました。

女性患者様の股関節治療は場所的に直接触れる鍼灸治療は難しいのであん摩マッサージと筋筋膜リリース中心で施術するのですが痛みを取り切れていません。

ただ改善はしているのでより疼痛緩和できるように努力したいと思います。

腰痛治療/50代女性マラソンランナーのケース
24年3月2日

2週間ほど前に初診で来室された50代女性患者様の症状は腰痛で特にマラソンなど走行中の痛みが気になるとのお話でした。

いろいろ調べてみると反り腰で股関節前側の筋群(大腿直筋や腸腰筋)に硬さがあります。

またお尻の臀筋群がめっちゃ硬い。

これらから考えると、走行時に股関節を伸展させる際に①臀筋が疲労して上手く働いていない(臀筋は股関節の伸展筋です)、②股関節前面の大腿直筋や腸腰筋が硬いことで股関節伸展動作が小さくなっている、③その結果腰椎を伸展(反らせる)ことで股関節伸展動作を代償している・・・

こう考えてあん摩マッサージとはり灸治療を行っていました。

初診後に京都マラソンを走られたそうで、調子は良かったそうです。

今回は臀部に痛みが出て来室されましたが、走行時の負担が仙腸関節にかかっていることが一番の原因ではないかと考え治療を行いました。

この後名古屋ウイメンズマラソンを走るそうなのでご検討をお祈りしています。

胸が圧迫される感じ・息苦しさ
24年3月1日

この日1か月半ぶりに来室された40代女性患者様は前回の症状が「胸が圧迫されるような感じ」「息苦しさ」でした。

この方はあん摩マッサージのみではり灸はされないのでその後が気になっていたのですが、治療後は症状が治まってが調子いとのことでホッとしました。

胸の圧迫感や息苦しさでは先ずは自律神経系の乱れを疑います。

自律神経の走行は脳から出て首を通り背骨沿いを走行しますので、走行上の筋肉に硬さはないかなどをチェックします。

また首肩周囲には「呼吸補助筋」と呼ばれる筋肉があるので、首肩のこりも息苦しさなど呼吸にも関係しています。

こうした視点を踏まえて患者様がりリラックスできるよう適度な刺激を心がけたのが良かったのかもしれません。

これからも少しでも症状を改善できるように努力していきたいと思います。

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